2014年12月12日金曜日

ゲーム企画の持ち込みについて ‐Board Game Design Advent Calendar 2014‐

 

 

Board Game Design Advent Calendar 2014




こんにちは、或いはこんばんは、おはよう御座います。
転がる運命亭のまことです。(運命と書いて”さいころ”と読みます)

今回は、I was gameの@dbs_curry さんがはじめてくださった
Board Game Design Advent Calendar 2014の12日目です。

11日目の昨日は、高天原のぺけさんが「アルパカとお絵かき。(デザイナーの卵の方へ)
という記事を書かれました。
これからアナログゲームをつくろう!っという方は参考になる記事ですね!
ぺけさんみたいに、可愛い絵が描けてゲームも作れるのってスゴイですよね。
 (アルパカパカパカのスタンプは常用しています。可愛いです。)





さて、本題に入ります。



本日は、ゲーム企画の持ち込みについて詳しく書いてみます。
 要は、 

 

 

「ゲームは自主制作以外にも出す方法はあるよ!」




 と言う話です。



ゲーム企画の持ち込みとは?

ゲームを独自に作成、販売するのではなく他の企業と協力して出すことをさします。

ではどのような形があるでしょうか?
  1. ゲームの企画を持ち込み、承認された企画に基づき作成する。
  2. 賞や掲示に応募するために作成する。
  3. 過去作やリメイク作品を他企業と協力して作成する

などがメインになってきます。

まず1.の「ゲームの企画を持ち込む」については、なかなか難しいかと思います。
ゲームデザイナーとして、企業様にウケる企画を営業することになります。
当然、企業の理念や理想に沿わなければボツになる可能性が高くなります。
しかし大きなメリットもあります。
それは、
  • 他業種とコラボの可能性
  • 大量生産やCMなどをお任せできる。

以上の2点です。

例えば、中村誠さんの「カイジ人狼」です。
カイジは福本先生の大ヒットコミックとのコラボ作品です。
これはプレミアムバンダイさんで発売されており、
カイジのコミックにも折り込みチラシが封入されていました。

人気コンテンツとのコラボは、
素晴らしい宣伝効果とゲームの面白さの相乗効果をもたらします。



次に、2.「賞や掲示に応募する」です。
昨今では応募できる賞が増えてきたこともあり、様々な作品が発表の場を得ています。
応募できるものを幾つかあげます。



などです。
その他にも



などのゲーム賞の応募資格を得る事もできるでしょう。

とても面白い作品を思いついたが、制作費用がかさんでしまう!
 そんなゲームもあると思います。
そんな時でも、まずは1個作ってみてください。
沢山の量を作るには大金が必要になりますが、
とりあえずモックを1つ作るだけなら、大した額にはならないでしょう。
その際は必ず、「製品として販売できるれレベル」のモックが望ましいでしょう。
そこまでいかなくても「製品にするときにイメージが湧きやすいデザイン」までは、
想定して作っておくほうがいいと思います。

賞に応募する最大のメリットを書き忘れました。

それはズバリ、

「賞金が出る」

という事です。

ボードゲームを制作して儲かる金額より
賞金のほうが高い様な気がしなくもなくもない、かもしれないですね。ハハ




最後に、3.「過去作やリメイク」です。


最近の例で言えば、アークライトさんが行っている
  • スイッチゲームズ
ですね 。


カワサキ工場長の「クイズいいセン行きまSHOW!」は、
名作でありながらもはや手に入らない・・・そんな時期もありました。
新参者の私は、「なんで・・・過去作は面白い評判ばかりで手に入らないのだろう」と
思っていたものです。

そう、過去作や過去作のリメイクは新参者が待望してやまないコンテンツなのです。
あの名作、あの傑作が手に入らない!
この絶望はボードゲーマーなら一度は体験するのではないでしょうか?
そんな絶望を救う手段が「過去作の持ち込み」です。

 ゲーム製作者としては、新作をバンバン作り世に発表していきたいものです。
しかし過去作を望む声も多い、これもまた事実です。

ただし自分で過去作を再生産するのにはデメリットが多すぎます。

  • 新作資金と再生産資金の両立
  • 過去作を再度宣伝するという若干の気恥ずかしさ(あるいは面倒くささ)
  • 何より手間

これを企業にお任せ出来るとしたらこんなに良いこともありません。
ただし、企業は慈善事業をやっているわけではありません。
そのゲームが現在の市場でもある程度は売れることが条件となるでしょう。

しかしその前提をクリアしてしまえば、

  • 広範囲な宣伝
  • 大量の在庫
  • 様々な販路

 こういったことを企業が率先してやってくださるのですから素晴らしいです。




ゲーム企画を実際に持ち込む方法とは?


ゲーム企画を実際に持ち込む方法を簡単に書きます。
すごく簡単です。

「面白いゲームを作る。そしてそれを、面白くプレゼンする。」


楽勝ですね。


  • まずは身内じゃない人が面白いと言ってくれるゲームを考えます。
  • 次にそのゲームを実際にプレイしていただくか、プレゼンで内容を伝えます。
  • 企業側がそのゲームの企画を気に入ります。

これです!

幸いなことに、ゲームマーケットなどで企業と直接お話が出来る機会が多々あります。
そんな場所があるのですから迷うことはないですね。
ただし、企業の迷惑になる行為はやめて下さいね。


以上が本日のゲーム企画を持ち込む!という記事です。

思っていた記事だったでしょうか?

もっと踏み込んだ内容を期待してくださった方はごめんなさい。
そんな方は、本屋さんにある新書コーナーかビジネス書コーナーに足を運んで下さい。
「売れる企画!」みたいな本が山ほどあるので、
その通りのことをアナログゲームでやるのが一番いいと思います。



明日は、hal_99さんが「ルールマニュアル的なデザイン」 と言う記事を書かれる予定です。
ルールマニュアルはめちゃめちゃ書くのが難しいので
是非参考にさせていただきたいな!っと思っています。



転がる運命亭
メインゲームデザイナー:まこと
Twitter:@5631_tei
Mail:5631.tei@gmail.com









おまけ


ロストレガシーレジェンドにこっそり入っちゃった記事を書いておきます。
本当はこっちをメインに書こうと思ったのですが、
途中まで書いていて「あれ?これ持ち込み企画とはいえないかもしれないな?」
という事に気がついたので差し替えました。

せっかく書いたのにもったいないのでリンクを貼っておきます。

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